2018年8月30日木曜日

ボーンにヘルパーを設定する 3ds Max 2018


●ボーンにIKヘルパーを設定する


・連なって作成されたボーンをコントロールしやすく設定します。

1・図のように連なったボーンをコントロールしやすくします。

2・まずは、「アニメーション」メニューの「IKソルバ」から「HIソルバ」を使って、ルートのボーンから下方向に順番にHIソルバを設定していきます。

操作を繰り返して、図のように全てにHIソルバを設定します。(ボーンの終端に表示されている十字がソルバのエンドエフェクタ)

3・HIソルバの十字のエンドエフェクタ上にポイントヘルパーを作成していきます。

4・エンドエフェクタとヘルパーをリンクさせます(ヘルパーが親)。

5・この状態だとルートボーンを移動させるときに、ヘルパーの位置が変わらないのでヘルパーは下から上へ順番にリンクしておきます。

6IKとヘルパーをボーンに追加しておけば、ヘルパーを移動するだけでチェーンの形状を変更することができます。
(※ちなみにヘルパーの位置コントローラーにスプリングコントローラーを追加すればゆれものモーションも作成することができます。



2018年8月13日月曜日

☆ルックアットコンストレイント 覚え書き

キャラクターの眼球の方向をヘルパーでコントロールしたり、必ずカメラの方向にオブジェクトを向けていたいという場合には、ルックアットコンストレイントを使用します。非常に便利な機能なのですが、少々癖があり思うようにセットアップするには試行錯誤が必要なので、簡単に手順を書いておきます。

●コンストレイントする手順
ここではBipedにリンクした眼球オブジェクトをポイントヘルパーでコントロールします。
眼球オブジェクトとポイントヘルパーは、BipedのHeadにリンクされています。眼球のローカル座標はY軸が上方向に設定しています。

1・眼球オブジェクトを選択して、「アニメーション」メニューの「コンストレイント」から「ルックアットコンストレイント」を選択。

2・眼球オブジェクトから点線が表示されるので、ポイントヘルパーをクリックして選択。

3・コンストレイントした直後は眼球オブジェクトが90度上を向いてしまうので、モーションタブで、「ルックアット軸を選択」をZに切り替える。

4・眼球がY軸を中心に回転してしまっているので、次に「基本軸」を変更して正常な方向に回転させる。

5・ここまでの状態でBipedのHeadを回転させると、眼球オブジェクトがHeadの角度に合わせて回転しなくなっているので、「アップノードを選択」で「ワールド」のチェックを外し、「なし」となっているボタンをクリックして、BipedのHeadをクリックして指定する

6・最後に「アップノード軸に位置合わせ」の軸を変更したり、「方向を設定」でキチンとした方向に眼球オブジェクトが向くように調整する


オブジェクトを作成した方向などで軸の設定が変わってくると思いますので、基本軸やルックアット軸を変更しながら試行錯誤してみてください。ポイントはアップノードをワールドではなく、オブジェクトをリンクした親オブジェクトに設定することです。そうすることで、下図のように首をかしげた状態でも視線をコントロールすることができるようになります。

参考用シーンファイルは以下にアップしてあります。